第3話 『報道部物語。真実はいつも一つ』

登場キャラクター
緋色椎名/結咲奈々/赤羽優梨/姫崎翼/城阪光
蕪木真白/乱獅子夢乃/栗山奏/久屋智

キャラ 台詞
蕪木真白 「ほぉらっ!キリキリ歩く!」
緋色椎名 「へいへい…わかったよ…」
緋色椎名 「俺たちは、今地下を歩いている。一体どうしてこうなってしまったのか…話は今朝に遡る」
   
赤羽優梨 「古代遺跡だ!!」
結咲奈々 「遺跡…ですか?」
姫崎翼 「先日優梨さんが作った落とし穴が、地下に存在していた古代遺跡につながっていたようなんです」
緋色椎名 「ええっ!?あの次回予告って嘘じゃなかったのか!?」
結咲奈々 「次回予告…?」
緋色椎名  「あ…悪い、続けてくれ」
姫崎翼 「そこで、調査隊を結成することになりまして。緋色さんと結咲さんはそのメンバーに選ばれているわけなんです」
赤羽優梨 「ホントは私も行きたかったんだけどさー、ちーちゃんに仕事終わるまで駄目って言われてさぁ」
城阪光 「影山、怒ると恐いからなぁ」
姫崎翼 「光くん。報道部の方々は?」
城阪光 「おう、穴の前で待機してるってよ」
赤羽優梨 「さぁ、行ってくるがいいさ!報告書はレポート用紙100枚にまとめてもらうからね!」
   
城阪光 「お待たせーっス」
蕪木真白 「おっそーい!早く中を見たいんだからさっさとしなさい!」
緋色椎名 「あのさ…とりあえず、自己紹介してくれないか?俺、まだあんたらの名前知らないし」
蕪木真白 「ふむ…そうだな、よかろうっ!私は…かーぶらぎっ!ま・し・ろ☆だぁー!」
栗山奏 「報道部三年の栗山奏でーすっ!気軽に奏くぅ〜ん♪って呼んでくださいねー!」
緋色椎名 「そんじゃ、奏くん」
栗山奏 「男は気安く呼ぶんじゃね…ぶふぅ!」
乱獅子夢乃 「二年生、乱獅子夢乃です♪よろしくお願いしますね」
緋色椎名 「んで、知らない顔がいるみたいだが…あんたは?」
久屋智 「あ、あのボク…一年生の久屋智って言います!よ、よろしくお願いします!」
蕪木真白 「ああ、智くんはね、この前政府に入ろうとしてたところを無理矢理報道部に入れた新メンバーなのさ!」
結咲奈々 「無理矢理…って、そこは隠しておくべきなんじゃ…」
蕪木真白 「素直に生きることを信条にしている私に…嘘など不要だぜ…」
緋色椎名 「まぁ、政府に入っても報道部に入っても大して変わらないか…可哀想な奴だ」
乱獅子夢乃 「ふふっ、でも政府と報道部があってこそ学園が成り立っているんですよ」
緋色椎名 「まぁ、そりゃそうかも知んないけど…そういえば、なんでこの学園には理事長とかいないんだ?教師はいるのに…」
乱獅子夢乃 「それは…」
蕪木真白 「ほらー、もういくよー!」
乱獅子夢乃 「あっ、もう出発みたいですね」
緋色椎名 「…どう思う?」
結咲奈々 「うーん…何か、触れられたくない『事情』があるんじゃない?」
久屋智 「次女?二番目に生まれたことが関係あるんですか?」
結咲奈々 「…君、天然?」
   
久屋智 「うわぁ…中は結構暗いんですね…」
乱獅子夢乃 「それはまぁ、地下ですから…」
結咲奈々 「…あ、あれ!遺跡じゃないですか!?」
蕪木真白 「おおっ!アレかー!よし、いくぞ光隊員!!」
城阪光 「よっしゃー!突撃だー!!」
栗山奏 「やれやれ…元気がいいことで」
緋色椎名 「そんなこと言って…アンタ、本当は恐いんじゃないか?」
栗山奏 「なななな、何を言っているのだねチミィ。恐いなんてことあるはずないじゃないか!」
結咲奈々 「うわー…なんてわかりやすい…」
乱獅子夢乃 「ふふ、栗山さんって結構恐がりなんですよねー♪」
栗山奏 「からかないでくれよ〜、夢乃ちゃ〜ん…」
久屋智 「先輩ーっ、こっち来てくださいよーっ!」
結咲奈々 「久屋くーん、そっちは暗いから危ないよー」
乱獅子夢乃 「あ、あれは……!」
栗山奏 「お、おい…あれって所謂外国のファンタジー物語かなんかで登場していると
いわれているような気がしないでもない存在の骸骨剣士のスケルトンって奴じゃないのかなぁ……」
緋色椎名 「お、おい…なんだか知らんがあのスケルトンさんはめっちゃこっち見てるんだが…」
久屋智 「みなさーん?どうしたんですかー?」
結咲奈々 「ひ、久屋くん…逃げた方がいいと思うよー…」
スケルトン 「うがーーーっ!!」
栗山奏 「ひーーーっ!!なんで俺の方に来るんだよーー!!」
乱獅子夢乃 「栗山さん、ここは任せまーすっ!!」
久屋智 「栗山先輩だけズルイですよー、ボクも…」
緋色椎名 「お前は黙ってろ!」
久屋智 「がふっ…!」
結咲奈々 「しーなーーーっ!!早く早くーっ!!」
緋色椎名 「おう!…ヨイショ、と。うおおおおーーーー!」
   
乱獅子夢乃 「中は本格的な造りになってるんですね…」
結咲奈々 「お二人はどこまで行ったんでしょうか…」
久屋智 「あ、向こうに広間がありますね!」
蕪木真白 「…およ?ようやく来たねー」
城阪光 「おおーっ!無事だったかー!いやーよかったよかった!」
緋色椎名 「無事じゃねーよ…さっき入り口前で骸骨に襲われてさ…」
城阪光 「…げ」
緋色椎名 「げ、じゃねぇよ…まさかとは思うが、何か知ってるのか?」
蕪木真白 「いやー、さっき入り口のとこで壁に手をかけたらガコンっていってさ。棺桶から骸骨が出てきたのさ?」
緋色椎名 「疑問系でごまかしてんじゃねーよ!明らかにあんたらのせいじゃねぇか!!」
城阪光 「まぁまぁ…悪かったって。でも、誰も怪我とかしてなさそうだからいいじゃないか」
緋色椎名 「ほう…あんたは俺たちの中から誰かがいなくなっていることについて無視を決め込むつもりか」
蕪木真白 「んー…?あー、栗山くんがいないね」
城阪光 「ああ、大丈夫だろ」
緋色椎名 「無責任な事いってんじゃねーーーッ!!」
結咲奈々 「でも…私たちも栗山先輩を置いて逃げたわけだし…」
緋色椎名 「それもそうだなまぁいいか」
久屋智 「い、意外に冷たいんですね…」
蕪木真白 「細かい事は気にしない!ささっ、先に進むぞーっ!」
   
結咲奈々 「…かなり奥まで来ましたね…」
蕪木真白 「進んでも進んでも通路と階段のみ…ちっ、つまんねー」
緋色椎名 「最初の勢いはどこいったよ、あんた」
乱獅子夢乃 「蕪木さんは、面白くないとすぐいじけてしまうんですよ。ほーら、よしよし」
蕪木真白 「うーーー。だって何もないじゃないか」
久屋智 「せ、先輩!少なくとも骸骨さんはいましたよ!」
緋色椎名 「いやまぁ、いたことにはいたんだがな?あんな奴が大量生産されても俺たちが困るだけで、
まぁ他にも言いたい事は山ほどあるがとりあえずお前は黙ってろ?」
結咲奈々 「あ」
   
城阪光 「…入り口の奴と同じ罠か?」
乱獅子夢乃 「何も…起こりませんね……」
久屋智 「もしかしたら、時間差トラップかも知れませんね」
蕪木真白 「あーーーーー!!」
結咲奈々 「ど、どうしたんですかっ!?」
蕪木真白 「ほらほら、あそこ!宝箱みたいなのがあるじゃん!!」
城阪光 「お、マジじゃん!たっからー♪」
   
乱獅子夢乃 「な、なんでしょうか、この揺れは…」
緋色椎名 「まさか、本当に時間差で来るとはな…」
久屋智 「…?なんの音かわかるんですか?」
緋色椎名 「お前、本気で言ってんのか…?」
久屋智 「はい、とっても本気です」
乱獅子夢乃 「…この遺跡が崩れている音ですよ、智くん」
久屋智 「ええっ!?それって、危なくないですか?」
緋色椎名 「危ないに決まってんだろうが!」
結咲奈々 「てっ、天井がぁぁーーー!!」
緋色椎名
結咲奈々 
城阪光
蕪木真白 
乱獅子夢乃 
久屋智
「(各自、悲鳴)」
   
赤羽優梨 「おーい、大丈夫ー?」
久屋智 「…うっ、い、いたたたぁぁ〜…」
蕪木真白 「…どうやら…戻ってきたみたいだね…」
緋色椎名 「…っていうか…なんで俺たち生きてるんだ…?」
城阪光 「学園モノで基本死人は出ないもんさ、よっと」
緋色椎名 「まさか…どっかのご都合主義ボイスドラマじゃあるまいし」
赤羽優梨 「んで、古代遺跡はどうだった?」
   
緋色椎名
結咲奈々 
城阪光
「…あ」
   
赤羽優梨 「ほらほらー!手を休めるんじゃない!」
城阪光 「レポート用紙100枚って本気だったんスかー?」
赤羽優梨 「あったりまえだ!!…さらに遺跡を崩壊させた罪も加えて200枚でもいいんだが?」
城阪光 「…いえ…100枚書かせていただきます…」
結咲奈々 「あのー、なんで私は書かなくていいんですか?」
赤羽優梨 「あー、椎名くんが代わりにやるって言うからさ。奈々ちゃんの分まで。計200枚」
緋色椎名 「んな事言ってねーーーッ!!」
赤羽優梨 「うん、言ってないけど私の中では言ったことになってるから安心しなさい」
緋色椎名 「はぁ…帰りてぇ……あ、シャー芯切れた……」
   
蕪木真白 「あーーーー!!宝箱の中身見たかったーーー!!」
乱獅子夢乃 「あの遺跡については、結局謎のままでしたね…」
栗山奏 「っていうか…こいつ、なんとかして欲しいんだけど」
スケルトン 「♪♪♪(鼻歌みたいな感じ)」
久屋智 「いやぁー、まさかスケルトンさんが女性で、栗山先輩に一目惚れしてたなんて気づきませんでした」
乱獅子夢乃 「よかったですね栗山さん。女性の方にはいつも嫌われているのに♪」
栗山奏 「いやいやいや、ちょっと待ってよー…それ以前にもっとつっこむべき所があると思うんだけど…」
蕪木真白 「宝箱ーーーー!!」
   
蕪木真白 「第3話『報道部物語。真実はいつも一つ』…♪」
   
   
栗山奏 「…次回予告ー…」
赤羽優梨 「んー、元気ないねー。さっ!次回予告始めるよ!」
栗山奏 「はいはい……あの日見た夕日…忘れたくない…忘れたら、全てが壊れてしまう…」
赤羽優梨 「ある日宇宙進出した人類は、惑星間旅行を楽しんでいた!」
栗山奏 「そ、それでもキミは、いつまでもボクに笑顔を向けてくれた…」
赤羽優梨 「惑星アクエリアスで待ち受ける運命とはこれいかに!?」
栗山奏 「…あのさ」
赤羽優梨 「ん、なに?」
栗山奏 「せめて一緒に次回予告しようよ…」
赤羽優梨 「んー?…あっ、これ次回の次回予告だった!いやー、ごめんねー♪」
栗山奏 「絶対わざとだ…」